XMにはホームページのフロントページ上に「トレーダーダッシュボード」なるものが設定されており、口座開設者の中での取引のウエイトを見ることができます。
実はこれが予想以上に使えると評判になっていますので、今回はこれをご紹介することにいたします。
このデータだけでも様々に使える
これは「XMTrading」のホームページのトップに常時掲載されていますので、口座開設者ではなくてもしっかり確認することができます。
それぞれの通貨ペアを「売っている人が多いのか、買っている人が多いのか」をすぐに見分けることができるようになっているのです。たとえば下記の表ではドル円は87.5%の人が買い向かっていることがわかります。
この表は15分ごとに更新され1時間前の比率が掲示されますので、注意深く連続して眺めていますと、ポジションの傾きがどうなっているのかを確認することができるのです。
たとえば相場が下落しているのに買い向かっている向きが多いとなると逆張りですから、さらに一定の下落が進めば損切りがでて大きく相場が下げる材料になりかねないわけです。
逆に相場の上昇時に徐々にロングが減少してくることになれば、ピークが近くやれやれ売りが出ている可能性を考えることができるのです。
もちろんこのインジケーターは実際の相場と見比べながら取引をすることがもっとも効率的かつ効果的なものとなるわけです。
しかし、通貨ペア間の売買の動きや相関性、非相関性のある株式市場CFDの動きなども一緒に見ることができることから、継続してチェックしていると視覚的に状況が変化していることがすぐにわかるようになるのです。
一般的に個人投資家の場合8割は間違った方向に相場でポジションを持っているとも言われていますから、このチャートであまりにも保有ポジションが偏り過ぎている場合には相当注意が必要になることもわかります。
ドル円などは日本からの個人投資家がかなり参加しているので国内の比率とはあまり変わらない可能性もあります。
しかし、それ以外の通貨ペアの動きは本邦の店頭FX業者で示現するウエイトとは大きくことなるものもあり、市場参加者が海外の人間であるという点も非常に面白いデータとして活用することができます。
いくらの価格にどれだけポジションがあるというのもわかりやすいデータではありますが、動態的なものを見るのなら価格よりもウエイトで表示されるXMのインジケーターのほうが使い道は多くなるものと思われます。
変化を見続けるのが重要
相場の流れというのは常に変化していますから一時的な側面の状況だけでなく、どれがどのように推移して変化するかを見守ることは非常に重要になるものです。
トレンドがでていてもこれ以上は上がらない、下がらないという状況になりますと自然にポジションはリカクが始まって少なくなるものです。
それを動態的に教えてくれているのがこの「インジケーター」というわけです。
FXの場合、大きな流れが起きている場合には順張りでそれについていくことが利益の拡大につながることは間違いありません。
しかしみんなが買い向かっている、売り向かっているからそれが本当に大きな流れになるかどうかはかなり別問題であり、多くの人がもつポジションに追随すると失敗することが多くなるのも事実です。
そうして失敗を防いでくれるのがこうしたインジケーターで、つまらない内容に思えれるかも知れませんが実は奥がかなり深いことがよくわかります。
FXはみなさんご損じのとおり完全な「ゼロサムゲーム」ですから、どこかで勝つことができるということは応分のコストを損失として受け持つ人がいるからこそ実現できるのです。
つまりみんなといつも同じでは勝てないという非常に難しい部分を持っているのが実情です。
また原油やコモディティ、日本株、米株などFX以外の商品との連動制、非連動制にも目をくばることは非常に重要です。
それを買い比率売り比率とい具体的なポジションで可視化してくれるという点で、このインジケーターは国内業者にはない大きなインセンティブということができそうです。
どんな材料でもどうそれを活かすか次第で全く得られる成果というものは違ってくることになります。そういう意味ではXMが提供してくれるこのインジケーターもうまく使えるかどうかはまさにユーザー次第のものでるといえるのです。
足元の相場ではアルゴリズムやAI実装のコンピュータの取引が幅を利かせており、政治的な要人発言などによりいきなりセンチメントが変わることも常にあります。
それを動態的にこうしたインジケーターを眺めることで確認していきますと、ポジションの反転タイミングなどを見つけることもできてかなり便利です。
このインジケーターは一度や二度みたたけではなかなかベネフィットを感じませんが、折に触れて継続的に見続けていることで必ず面白い成果をえることができます。ぜひチャレンジしてみていただきたいと思います。