ひとつのFX業者に複数の口座を開設して資金を運用する・・・。
国内FX業者なら、法人口座で大口のトレードをする凄腕投資家以外には手が届かない世界という印象があるかもしれません。
しかしXMなら一般のトレーダーもごく普通に「複数の口座を利用する」ことができます。まだ初心者レベルの方でも口座を分けることでポジション管理がしやすくなる、といったメリットもあります。
どのような目的で口座を分けると効果的なのか、また追加口座の具体的な開設方法や運用の注意点なども解説してみたいと思います。
XMでは最大8つまで「追加口座開設」ができのよね。これは凄いことだわ!
■目次
国内FX業者では、複数の口座を持てる会社は珍しい
日本国内のFX業者では、基本的に「1顧客あたり1口座」が原則となっており、複数の口座を持てるところはほとんどありません。
いくつか、取引ソフトにMT4を採用している業者では追加口座を持てるところがあり、また大手のヒロセ通商でも複数口座を保有できます。
しかしヒロセ通商では「2つまで」と制限されています。あとはほとんどの会社が追加口座を禁止しています。
複数口座を持たせないようにしているのはなぜ?
国内業者が複数口座を開設させない理由は、業者側のコスト管理の理由が考えられます。
1利用者が複数口座を持ってそれぞれの口座で入金や出金を繰り返すと、手数料を業者が負担している場合、負荷が大きくなることになります。
また、取引サーバーへのレスポンスの負荷も考えられます。
口座を自由に複数開設できるのは海外FX業者だけ!
自由に追加口座を持てるのは、XMなどの海外FX業者の特徴と言えるでしょう。
またスタンダード、マイクロ、Zeroと複数の口座タイプを提供しているXMのような業者では、これらの口座タイプをすべて試してもらうことを歓迎までしています。
追加口座開設するのは無料ですから、取引スタイルによって口座タイプを変えてみる、自分の取引スタイルに最適な口座タイプを見極めるなど、さまざまな使い方ができます。
ポジションの管理や検証がしやすくなることも期待できます。
XMの追加口座を開設する理由。メリットは?
追加口座を開設すると、どんな点がメリットになるのか詳しくみてみましょう。
口座のタイプ毎に特徴を生かして使いわける
このサイトでも初めの口座開設では、太っ腹ボーナスをもらえることもあって「スタンダード口座」をお勧めしましたが、スキャルピングをする方などはやはりスプレッドの狭いXMZero口座を使ってみたいと思われるでしょう。
逆に、自分はスキャルピング専門だからとXMZero口座を開設したけれど、スタンダード口座との違いも知りたくて使ってみたいこともあると思います。
口座開設は無料ですし、ご自分で管理を煩雑にさえしなければ、デメリットらしきデメリットはありませんから、迷っていないで開設すればよいですよ。
MT5チャートも使ってみたい
世界で最も利用されているFX取引ツールは「MT4」ですが、MT5も少しずつ普及してきていますね。MT5だけで使えるインジケータも出てきているようです。
また、XMでも取引可能なビットコインをはじめ、仮想通貨の取引はMT5でなければできませんので、最近は特に仮想通貨取引の人気の高まりと同時に、MT5を利用できる口座の需要は増えているようです。
口座開設のときに「MT4」を選択して作ったIDは、MT5をインストールしたとしてもそのまま利用はできませんので、MT5を使ってみたい方は追加口座を作りましょう。
口座開設手順はこのあと説明しますが、取引プラットフォームに「MT5」を選択することで、MT5用のIDで利用できるようになります。
ポジションの通貨ペア別に口座を分ける
取引する通貨ペアごとに、口座を分ける使い方も考えられます。pipsや金額といった、取引結果が統一されていると見やすくなり、検証も容易になることが予想できます。
また例えば、複数の通貨ペアのチャートを開いてじっくり時間をかけて分析したあと、いざエントリーしたら通貨ペアを間違っていた、これ注文するはずじゃなかったのに!というミス、ときどきすることはありませんか?
そのようなミスは、通貨ペア別に口座を分けて、「この口座ではEURUSDしか見ない」「この口座ではUSDJPYしか見ない」としておけばかなり防ぐことができると思います。
取引のスタイル毎に口座を分ける
スキャルピング、デイトレード、スイングトレードなど、保有期間の異なる取引をさまざま行っている方は、どのポジションをいつまで持っておく予定だったのか、あとから見るとよく分からなくなったりして、ポジション管理が煩雑になりがちだと思います。
これも、スキャルピング専用口座、デイトレード専用口座、長期保有ポジション専用口座、といったように分けておけば、迷ったり間違ったりすることがなくなります。
ハイレバレッジ取引用、安定投資用など、投資戦略で分ける
XMでは、レバレッジを変更することが簡単にできますが、口座ごとに異なるレバレッジを設定しておくというのも、一つの使い方です。
短期取引にはハイレバレッジに設定した口座で。またスワップポイントによる利益も期待するポジションはレバレッジを低くしておいて長期保有するなど、投資戦略で使い分けるのもいいですね。
自動売買、EA別に口座を分ける
自動売買や、EAを使った取引をする方は、使用するツールごとに口座を分けると、ツールの運用結果、取引成績の管理もしやすくなると思います。
【注意!】「出金専用口座を作ればボーナス消滅を防げる」は誤り
他のXMの解説サイトの一部で、「出金だけに使う口座を作って資金移動させ、そちらの口座から出金すれば、入金ボーナスの消滅を回避することができる」との説明を見かけることがありますが、この認識は誤りですのでご注意ください。
(これについてはXMのサポートチャットで質問してしっかり確認しました。)
正しくは「出金によって消滅するボーナスのルールは、どの口座も同じ」です。
(ただし、もともとボーナスがつかないZero口座や他社ロイヤリティプログラムで開設したことでボーナスがつかない口座は、このお話の対象外です。)
スタンダード口座やマイクロ口座に入金すると付与される「入金ボーナス」は、資金を別の口座に移動させると、移動させた金額と同じ割合で一緒に移動します。
例えば口座Aの資金の50% を、追加で作成した口座Bに移動させると、Aのボーナスのうちの50%も移動します。
この状態から出金手続きをすると、Aから出金してもBから出金しても、それぞれの口座のボーナスは、出金金額の一定の割合ずつ消滅します。
XMの追加口座開設方法
XMの追加口座開設の操作は簡単です。
初回の口座開設には審査があり、本人確認書類の送付もしましたが、追加口座開設にはそのような手順は必要ありません。口座は最大8つまで作ることができます。
追加口座開設は、会員ページから
実際に追加口座を開設してみます。「XMのホームページ」からマイアカウントにログインしましょう。「追加口座を開設する」をクリックします。
申込画面の項目を入力します。最初の口座開設のときと同じですから、簡単ですね。
MT5を使いたい目的の方は、「取引プラットフォームタイプ」でMT5を選択してください。
[リアル口座開設]のボタンをクリックすれば、完了です。
画面が切り替わります。メッセージのとおり、Eメールが届いているか確認してみましょう。
取引プラットフォームへのログインIDとパスワードを確認して、追加口座へログインしましょう。
【注意】追加口座には新しいボーナス枠は付与されない
「口座ボーナス」欄で「ボーナスの受け取りを希望する」を選びましたが、ここに新たに$2500の入金ボーナスがつくわけではありませんのでご注意ください。
ボーナスは一人1回のみつくものです。追加口座に直接入金すると、1回目の口座への入金金額からの累計として計算された割合のボーナスが付与されます。
【注意】口座間の資金移動は自由だが、ボーナスも移動する
複数口座間での資金移動は、無料で手続きできて反映も即時、と自由にできます。なお、既に獲得しているボーナスも、資金を移動させたときにその金額に応じた一定の割合で移動します。
ただし、ボーナスが付与されたスタンダード口座やマイクロ口座から、ボーナス対象外のXMZero口座などに資金を移動すると、付随するべきボーナスは消滅してしまい、戻りませんのでご注意ください。
ロイヤリティプログラム(XMP)との関連
取引数に応じてポイントが自動付与されるXMのロイヤリティプログラム「XMP」。貯まったXMPポイントは、取引に利用できるボーナスとして好きな時に換金して口座残高に反映させることができます。ただしポイントを現金として出金することはできません。
入金ボーナスと同様と考えるとよいかもしれませんね。
XMPポイントも口座間で移動可能です。しかし資金の出金手続きをすると換金したXMPポイントは消滅しますので、ポイントの換金タイミングや出金タイミングには注意も必要です。
【注意】複数口座を使っての両建ては禁止されている
XMでは、同一口座内でのポジションの両建てには制限がありませんが、複数口座間で両建てすることは禁止されています。
例えば、別口座でそれぞれ運用していた自動売買プログラムが、偶然両建てにしてしまうといったケースはなきにしもあらずで、そうなったときに即発覚して強制決済されたりするわけではないそうですが、基本的に禁止であることは認識して、ルールを守って運用するようにしましょう。
【注意】休眠口座の手数料 複数口座それぞれにかかる
追加開設した口座すべてで頻繁に取引している間は全く問題ありませんが、取引の頻度が落ちてきたら注意が必要です。
XMでは休眠口座には口座維持手数料がかかり、例えば口座を5つ持てば5つそれぞれに手数料がかかりますのでご注意ください。
休眠口座とみなされるのは、それぞれの口座で最後に取引/出金/入金をした日から90日が経過したときです。
それ以降は毎月 5USD (5米ドル)の料金、もしくは残高がUSD 5USD (5米ドル)未満の場合はその残高全額分の料金が課金され、差し引かれます。
なお、残高をゼロにしておけば「凍結口座」扱いとなりこの料金はかかりませんので、もし特定の口座をしばらく使わないことにした場合には、使っている口座の方へすべて資金移動するか出金するか、しておきましょう。
また作るのは簡単なので、使わなくなった口座は潔く解約するというのもすっきりすると思います。
XMの口座を複数保有して戦略的に運用しよう
XMの追加口座申し込みで、複数の口座を作るとどんな使い方ができるか、主なもののご紹介と注意点をまとめてみました。
複数口座を持っていると便利な使い方がいろいろできます。ポジション管理やトレードの検証もしやすくなることで、戦略的な運用環境を構築できることになり、より勝ちやすくなっていけると思います。ぜひ積極的に追加口座開設を活用してみてください!