国内の個人投資家用に常に裁量の出金ソリューションを揃えてくれるのが「XMTrading」ですが、4月以降その状況に変化が訪れています。
まず、国内への出金で威力を発揮してくれていた「bitwallet」ですが、引き続き利用はできるものの、クレジットカードと同様に入金した分までしか出金できないことになってしまいました。
これはマネーロンダリングを防止するという観点からXM自体が判断したようです。
ほかの海外FX業者ではまだこうした措置はとられていないようですが、XMではいち早くこうした運用を実施することになったようです。
また理由ははっきりしませんが出金のソリューションとして利用可能であった「iAccount」も5月からすっかり姿を消してしまいました。
今のところ普通にしていますとクレジットカードや「bitwallet」で入金した分を超える利益については、海外送金で出金する以外手がない状況になっています。
しかしいろいろと調べてみますと「STICKPAY」を一度でも利用すれば、出金のソリューションとして利用することが可能であることがわかってきました。
そこで今回はXMでどのようにして「STICKPAY」を利用するのかについてご説明しておくことにいたします。
そもそもSTICKPAYとは・・・
Stickpayはオンライン上のウォレットと国際的な決済サービスを提供しているものです。
いわゆる銀行の海外送金を利用するのではなく「STICKPAY」を利用することで、時間と手数料を安く抑えることができるのがメリットとなっています。
またSTICKPAYカードと呼ばれる無記名のデビットカードを発行してもらうと、日本のコンビニなどを利用してATMから出金ができるのが大きなポイントです。
一昔前にXMに存在していた、マスターカードベースの記名デビットカードを思わせるような内容というわけです。
Bitwalletと比較しますと毎回9000円以下の出金であれば「STICKPAY」のほうが安くなります。
またSTICKPAYカード狙いであれば「bitwallet」よりも利用しやすいという利便性もでてくることになります。
今回はbitwalletが入金分しか出金できなくなってしまい、iAccoutも利用不能になったわけですから、多少条件が悪くなっても使えるかどうかという視点で評価することが重要になります。
STICKPAYカードの利便性
STICPAYの口座とSTICKPAYカードの残高は連動しているわけではありません。あくまで口座からチャージをすることで利用ができます。
まずチャージ料が「1.3%」かかることになります。また引き出し金額に対して「1%」の手数料がかかることになるわけです。10万円引き出すときには2300円がかかる勘定です。
ソニー銀行を利用して10万円送金するよりは少し安い程度ですが、銀行を経由せずに資金をATMで取り出せるのはそれなりのメリットがありそうです。
1日の利用限度はほぼ20万で、ATMの引き出し額限度は30万見当となっています。1か月の引き出し額は決済可能額と同じ90万ですからそれなりの使い勝手はありそうです。
カードの発行にはパスポートが必要ですし、配送料が35ドルかかる点には注意が必要です。
XMでSTICKPAY出金が可能にするための方法
まずXMの出金リストにSTICKPAYが表示されるためには、一度でもSTICKPAYから資金を入金していることが必要になります。
これを行わないと出金リストにはいつまで経ってもSTICKPAYは登場しないことになります。
当然そのためにはSTICKPAY側に口座を作って送金する資金を入金しなくてはなりません。
カードの申請をしてから到着までには2~3週間かかるようですから、かなり余裕をもって準備をする必要があることがわかります。
STICKPAYへの入金は国内からですとクレジットカードからも入金できますが「3.85%」というコミッションをとられますので、やはりローカルの銀行からの送金が安上がりです。
また国内銀行への送金を利用しますと出金額の「2.5%+600円」となりますので、まさに9000円以下ならばbitwalletよりも安くなるのです。
しかし金額が大きくなるとコストは料率になりますから、10万円送金すれば3100円でソニー銀行を利用するより高くなるということもあり得るわけです。
したがってSTICKPAYを使えるようにするとしても、その出金の仕方に関してはかなりよく考える必要があることが理解できます。
今後XMが出金のソリューションに対してどのような手立てを考えてくるのかが注目されますが、次なるものが登場するまではこれをうまく使うか、まとまった金額になったところで銀行経由の海外送金を使うしか方法がないのが現状です。
非常に真面目なオペレーションを心掛けているXMがbitwalletとiAccountに制限をかけたのですから、それなりの事情はあるものと思われますが、利用者にとっては残念な状況といえそうで改善が望まれるところです。