透明性の高いNDD方式というトレーダーにとってフェアでトレードしやすい環境を提供することはもちろん、初心者から始めて「勝てるトレーダーになっていくために」と、FX技術の向上に役立つ無料のWebセミナーや試用期限のないデモトレード環境など、さまざまなサービスを惜しみなく提供し続けるXM。
XMにしかないユニークで画期的なサービス「トレードコンテスト」もそのひとつです。
2016年6月から2017年にかけては、賞金総額1億円、開催期間は1年で予選は10回という、壮大なトレードコンテスト「XMワールドチャンピオンシップ」が開催されました。
またXMと関連があるらしい「FXアリーナ」というコンテスト専用のサイトもあり、こちらは現在も随時開催されています。開催期間は15分という短いものから4時間という手軽なもの、また2週間、1か月といった長期に渡るものまであり、上位者には賞金が授与されます。
自己資金を使わずとも参加できるため「賞金つきのデモトレード」と考えると、トレード技術の上達手段として有効活用していけそうなのではないでしょうか。
今回はこれらのXMのユニークなトレードコンテストについて、詳しく解説してみたいと思います。
■目次
XMのトレードコンテスト「FXワールドチャンピオンシップ」とは?
まずは、2016年から2017年にかけてXMで開催された、壮大なトレードコンテストについてご紹介しましょう。
このコンテストがどのような内容だったかは、現在もお知らせサイトが残っているため確認できます。
参考:https://www.xmtrading.com/jp/forex-world-championship/overview
賞金総額は100万ドル、1ドル100円に換算しても1億円です!
参考:https://www.xmtrading.com/jp/forex-world-championship/prizes
どのような様子であったか、ざっとご紹介しますね。
2016年6月から1か月単位のコンテストが予選ラウンドとして10回開催され、毎回5万ドルの賞金が上位90人の勝者に分配されました。1位の方には11,500ドルの現金(しかも即出金可能!)が授与されています。
そのうちの上位5人ずつ50名が2017年4月下旬の準決勝ラウンドに進み(このときは、決勝参加が報酬で、賞金はありませんでした)、その勝者10名が2017年7月14日、タイのバンコクで開催された決勝ラウンドに挑みました。
そして優勝者には、先の賞金に加えてさらに150,000ドルの賞金が授与されています。
まあ、リアルトレードをしてもこのぐらいは稼げる方が、勝者になっているのでしょうけれどね。ちなみに予選ラウンドには、何度でも参加が可能でした。惜しくも上位入賞を逃した方でも、そこであきらめずに別の月に改めて参加して、準決勝ラウンドに進むことも可能だったわけです。
そして、バンコクで開催されたコンテストのファイナルの様子は、ネットでライブ放送されました。
現在も一部の動画が公開されています。https://www.youtube.com/watch?v=zVOChpuChLo
動画を見ると、コンテスト参加者の現地でのレジストレーションの様子から始まり、会場の華やかな雰囲気が伝わってきます。ファイナルですからその場でトレードの腕も競ったわけですね。
参加者が真剣な表情でチャートに向かう様子も見られます。合間にはラスベガスのようなショーもあり、音楽のライブコンサートもあり、ディナーもあり、とたいへん盛大なイベントだったことが分かります。
どんな雰囲気の方々が勝者であったかも分かりますよ。上記リンク先の動画は2分8秒の短い動画です。興味のある方はぜひ会場のエキサイティングな様子を覗いてみてください。
なお、このファイナルで戦った10名の方には会場まで、XMから航空券代やホテル滞在費4泊分などの旅費が支給されての完全「ご招待」でした。決勝ラウンドは、高額の賞金+バンコクへの旅行とパーティーが報酬だったわけです。
普段のトレードでは、自分ひとりの世界でコツコツお金を増やすことだけが目標になりますが、このコンテストでは、参加して上位に進んだ方はお金では得られない貴重な経験もたくさんできたことでしょうね。
以上のようなコンテストでしたが、参加は登録さえすれば誰でもでき、参加費用も完全無料でした。うらやましいなどと他人事のように言っている場合ではなく、次回は絶対に参加したほうがよいですね!
XMのFXワールドチャンピオンシップ、次回の開催は未定
なお、2018年2月現在、次回のワールドチャンピオンシップの開催は未定です。
XMサポートに確認したところ、開催が決まった場合には、ウェブサイト上またはニュースレター等で案内があるということです。早く次の開催が決まってほしいですね。
それまでの間は、次にご紹介する「FXアリーナ」のサイトで開催されているコンテストで練習しておくのがよいかもしれません。何度もコンテストに参加して、サイトの操作方法だけでなく、トレードコンテストというもの自体に慣れておき、次回の大きなコンテスト参加に備えるのもよいと思います。
XMのコンテスト専用ウェブサイト「FXアリーナ」
そもそもの存在があまり知られていないようなのですが、XMのホームページによく似た雰囲気の「FXARENA」という、トレードコンテスト専用ウェブサイトがあります。
ここで開催されているトレードコンテストに参加するには、口座開設手続きが必要ですが、その後各コンテストへの参加登録はとても簡単です。
運営元はXMではない?
サイトの雰囲気はXMのホームページとよく似ているので、XMが運営しているのだと思い込んでいたのですが、サポート窓口の連絡先はXMとは異なりますし、よく見ると「XM」との会社名がどこにも一切表示されていません。ということで、気になってこのサイトのサポート窓口へEメールで問い合わせしてみました。
しかし同日中に返信はなく、待っている間に口座開設をしてみたところ、口座開設のEメール認証の案内メールで、この会社の詳細がちょっと分かりました。
「FXArena.comはGenius Tradingが所有、運営しています。」「Genius Trading Ltdは、150338の会社番号でベリーズにて登録ある会社です。」
そして、このGenius Tradingという会社の情報は、ネット検索してもほとんど出てきません。とりあえずは、自己資金は一切入金しないで使うことにしたほうがいいような、気がいたします…。
日常的に参加できるコンテストが開催されている
このサイトでは、開催期間が15分程度のものから長期のものにいたるまで、さまざまなタイプのトレードコンテストが随時開催されています。毎週開催されているものもあります。
簡単な登録を行うだけで誰でも参加できます。
賞金は、このサイトのコンテストのトレードに資金として利用できる「クレジット $CD 」が多いですが、たまに現金のコンテストもあります。そのようなコンテストの賞金の現金は、出金することも可能です。
コンテストのルールはシンプル。
共通するルールはシンプルです。参加者全員のうち、与えられた期間内にできるだけ資金を増やした人が勝者です。
取引プラットフォームは、MT4も利用できることになっています。(ただし注意点があります。詳しくは後述します。)
なお、口座の基本通貨はJPYはなく、USDかEURの選択になるところは残念ですね。
トレードへの向き合い方が変わる、新しいデモトレードの形と言えるかも
デモ口座でトレードするのに近いようにも思えますが、大きな違いは、明確にライバル(または同志)トレーダーたちが同じ目的に向かってトレードしている環境であるという事実でしょう。
また、賞金がもらえるという点も異なります。口座の資金が増えたことが評価されてご褒美がもらえるということは、トレードを行い続けていくモチベーションを高く保つために大変有効であると思います。
淡々とトレードするだけのデモ口座とは、トレードに対する姿勢が異なることになるのではないでしょうか。例えば、途中で「どうせデモだし」と含み損を放置してしまうようなことは、しなくなる心理的効果も期待できそうです。
(詳しくは後述しますが、コンテスト参加中の参加者のポジションは、リアルタイムで公開される仕組みです。)
また、人と競うことでよい結果を出せるタイプの方は、トレード技術も上達して一石二鳥のメリットにもなることでしょう。
開催中/開催予定のコンテストは一覧で確認できる
XMアリーナのサイトでは、開催中のコンテスト、今後開催されるコンテストについての詳しい情報を確認できます。コンテストに参加登録をしなくても、情報は一覧で確認できます。
それによると、いつ始まって期間はどれぐらいなのか、どのぐらいの参加者数なのかなども確認することができます。
参加人数はそんなに多くないから勝ちやすい
例えばこの記事を執筆中に取ったスクリーンショットの画面では、現在すでに始まっていて、途中参加が可能なこちらのコンテストの参加者数は「125人」です。
この人数で競うのなら「勝てそう」と思う方もけっこういるのではないでしょうか?
コンテストごとに細かいルールは異なる
例えば、レバレッジは50倍が最大だとか、開催途中に気付いて途中からの参加が可能かどうかなど、細かいルールはコンテストによって異なります。画面で確認してみてください。
開催中のコンテストの様子も確認できる
参加者の成績がランキング表示されたり、各トレーダーがどんなポジションを建ててトレードをしたのかを見られたりするのは、画期的だと思いませんか?トレードの勉強にも役立つと思います。
FXアリーナのコンテストに参加する方法
口座開設申し込み → Eメール認証 → (口座の有効化)
FXアリーナに「口座開設」することで、コンテストに参加できるようになります。
コンテスト参加中、画面にはニックネームで表示されますが、ここへの登録は本名や住所も必要になります。現金の賞金が出るコンテストにも参加できるようになるからですね。
なお口座が有効化には本人確認書類の提出をします。このあとに実態を説明します(そこまではしなくてもコンテストに参加はできます)が、先の情報のとおり、このサイトの運営会社の実態の情報が極端に少ないため、信用度の点がイマイチです。
本人確認書類提出まではしなくてもよいように思います。
基本的な口座開設手順は、XMにリアル口座開設をしたときと同じです。
1. ニックネームと個人情報を入力して口座開設申し込み
2. Eメールが送られてくるので、指示に従いEメールアドレスの認証
3. アカウントにログインして「口座有効化」、本人確認書類をFXアリーナに送付
口座開設手順
https://www.fxarena.com/register/jp にアクセスします。必要事項を入力します。
右側の「重要な注意事項」に説明がありますので、ここでの解説はいらないようですね。
なお、基本通貨はEURかUSDの選択で、日本円はありません。
個人情報詳細の「肩書」は、なぜか「ミスター/ミセス」の選択です。女性はせめて「ミズ Ms.」にしてくれるとよかったのですけれどね。
なお、ミセスを選びたくない方はミスターを選んだとしても問題にはならないことが予想されます。(外国に旅行するとホテルの予約情報など、日本人名には女性にもMr.が勝手につけられていることが多いです)
[提出する]をクリックすると、以下の画面が表示されます。Eメールを確認しましょう。
メールボックスには以下のメールが届いていました。[Eメールアドレスを認証する]をクリックします。
ブラウザに以下の画面が表示されると、手続きは完了です。
ここまでの手続きが完了すれば、本人確認書類の送付はしなくても、ほとんどのコンテストに参加してトレードすることが可能です。
「口座の有効化」は、入金や出金をする際にのみ必要
「口座の有効化」の手続きは、XMのリアル口座同様に取引資金を口座に入金したり、現金で付与された賞金を出金したりするときに必要になります。
口座の有効化には本人確認書類の送付が必要で、この手続きが済まないと入金に使うクレジットカードの登録ができませんし、出金指示を行う銀行口座も指定できません。
逆に考えると、入金や出金をしない間は、口座の有効化をしなくてもコンテストに参加だけして楽しむことはできます。
デモ口座の延長の意味で、必ずしも賞金を狙わない使い方をしたい場合は、ここまでの手続きでよいのかもしれないです。
念のため、「口座の有効化」の手順を解説
「それでもやっぱり、口座の有効化をしておきたい」という方のために、手順を解説しておきたいと思います。
先の画面の[会員エリアへのログイン]をクリックして次に進みます。
画面右側の[今すぐ口座を有効化する]をクリックします。
本人確認書類は、写真つきの書類と住所が確認できる書類2種類必要です。XMにリアル口座を開設したときに使用したものと同じでOKです。[ファイルを選択する]からファイルを添付して、[提出する]をクリックしてください。
しばらくすると、FXアリーナから資料の受領確認メールが届きます。
以上で、口座の有効化手続きは完了です。
コンテストに参加登録する
口座開設後、入金はしていないので口座残高はゼロですが、「ウォレット残高」が「$CD300」の表示になります。参加費用が少しかかるコンテストも、この残高を利用して参加できることになります。
また、トレード資金はコンテストのルールで自動的に毎回付与されます。こちらの表示はコンテスト進行中の画面に「余剰証拠金$10,000」のように表示されますので、「$CD」とはまた異なる扱いになっているようです。
参加登録は、コンテスト一覧画面の右下の、各コンテストのルール画面が表示されている下から2行目「登録する」をクリックすることで行えます。
[確定]をクリックすると登録完了です。
参加登録したコンテスト画面に移動してみました。
ここから「新規注文」も可能です。右側の通貨ペア一覧から通貨を選び、[新規注文]をクリックすると以下の注文画面が表示されます。
やはりまずは「この画面に慣れる」ことが最も重要のようです。
MT4も使えることにはなっているが、現時点でお勧めはできない
MT4の画面から取引することもできることにはなっていて、MT4へのログイン情報は、コンテスト画面左上「このコンテストのMT4ログイン」に表示されています。
しかし、実際に試してみたところ、そう単純にはいきませんでした。
普段利用している、XMからダウンロードしてインストールしたMT4では、サーバー情報がXMのもののみでFXアリーナのサーバーとは連携していないため、単純にこれらのログインIDとパスワード、MT4サーバー名を入れても正常にログインすることはできません。
このため、「普段はXMの口座でリアルトレードをして、ときどきFXアリーナのコンテストに参加」という利用方法を、ひとつのMT4で共有することは、無理だろうと思います。
スペックの高いパソコンをお使いの方なら、FXアリーナ用のMT4をインストールし、利用の都度MT4の起動で切り替える方法もあります。
しかしこの方法は、FXアリーナ用のMT4をインストールするときに、先のXM用のMT4の必要なサーバー情報を上書きして消してしまうなどして、XMのMT4が正常起動しなくなる心配が大いにあります。現時点では、この方法を安易にお勧めすることはできません。
将来的には連携してくれるのかもしれませんが、FXアリーナ自体2017年に始まったばかりの新しいサービスのようなので、現時点は深くまで考えて対応するようなことは、していないだろうという印象です。
ということで、FXアリーナの画面の操作方法に慣れて、ここでトレードするのが、最も安全ではあります。
FXアリーナで得られる賞金について
日本語表記の説明には一部難あり
以下の画面は、毎週月曜日に開催されるコンテストの詳細情報ページですが、「現金賞金」「現金獲得」となっていますよね。
こう書かれてあるともらった賞金を出金できるのかと思ってしまいますが、「$CD4000」とも書かれているので、出金はできないと考えてください。「$CD」はこのFXアリーナのコンテストだけで利用できる資金です。
口座開設してみて分かりましたが、「マイ・プロフィール」の画面でも「基本通貨:Contest Dollars ($CD)」となっていますので、現金の賞金が付与されるコンテストは、最初にご紹介した「ワールドチャンピオンシップ」クラスの大きなコンテストぐらいだけなのかもしれません。
現在検証中の手法を試す機会としても有効
ほとんどのコンテストでは、EAを利用しての参加も許可されています。このため、まだリアルではトレードできないけれども、ある程度自信がある手法だから試してみたい、というときや、モチベーションを保って日々のトレード検証をしたい時には、コンテストを使うという方法も有効だと思います。
あくまでも本番は「リアルトレード」であるということ
かなりおもしろそうな「コンテスト」ではありますが、あくまでもトレーダーの本番は「リアルトレードです。コンテストは、「息抜き」や「おまけ」の位置づけにしておき、リアル口座でのトレードをメインにすることは、常に忘れてはいけないと思います。
また、FXアリーナでのコンテストは、XMリアル口座とのトレードと簡単に切り替えて使うことはできないことも、今回の調査で判明しています。
いずれにしても、コンテストに熱中しすぎて、リアルトレードが疎かになってはよくありません。
ある程度期間を決めて、検証の意味で利用するか、デモトレードの延長として利用する。または、気分転換として1日数回のデイトレードやスイングトレードで参加することが望ましいのではないでしょうか。
まとめ
昨年の「XMワールドチャンピオンシップ」のような華やかなトレードコンテスト、いつか参加できたら楽しいしカッコイイですね。
このコンテストはXMの主催であったようで、FXアリーナのコンテストとXMの関連性は、現時点でまだ不明瞭です。FXアリーナという会社に関しては信用してよいか100%明言はできませんが、自分の資金を一切使わないことにして、コンテストのトレードに参加して賞金をもらえる分には全く問題ないと思います。
「本当に出金できたときにはラッキー」ぐらいに考えておけばよいでしょう。
コンテストに参加すること自体は、トレード技術の向上やトレードにおいて新たな視点を持ったり視野を広げたりできる点で、大いに活用したい方法です。ご自分の力試しや学習のモチベーション維持にも、ぜひ参加を検討してみてください。