極狭スプレッドXM Zero口座の手数料の考え方。トータルでメリットが多いのは?

長年、「スプレッドが狭い=よいFX業者」との価値観を刷り込まれてきた日本人投資家。

主に日本国内のFX業者とそのパートナーとなっているトレーダーや企業によって提供された日本語の情報だけを頼りに、独学でFXトレードについて学んできているからですね。

そんな日本人投資家に向けたサービスとして提供されたとも言われているのが「XM Zero口座」です。。国内業者に対抗するように、そしてそれ以上の低いスプレッドでの取引環境を提供しています。

なお、結果は同じ「低スプレッド」に見えても、国内業者が提供する環境とXMの環境ではそもそもの方式が大きく異なります。より公正な環境で取引できるのはXMです。

国内業者とXM Zero口座の低スプレッドの違いの仕組みについて、また気になる「取引手数料」の考え方についても詳しく解説してみたいと思います。

北條北條

国内FX業者、独自の「スプレッドの狭さ」にはネガティブな理由があるのよね・・。

 

■目次

XM Zero口座の特徴

スプレッドが狭い!最小0pipsもあり

口座の名前にもあるように、スプレッドが「ゼロ」ということが本当に頻繁にあるのが「XM Zero口座」の特徴です。これまで、スプレッドはあるのが当たり前の環境だった方には、実際に「ゼロ」で取引できるとかなり衝撃だと思います。

XMで「ゼロ」スプレッドが実現できるのは、利用する取引環境が日本国内業者とは大きく異なるためです。

 

XMは透明性が高いNDD方式の取引環境

日本人投資家に人気のXMをはじめとした海外業者のほとんどは、世界中から注文が集まるインターバンク市場に、顧客からの注文を直接流して処理する仕組みです。

この方式は「NDD (Non Dealing Desk)方式」と呼ばれています。

 

XM Zero口座は、最も公平な取引が可能なECN方式

NDD方式には、「STP(Straight Through Processing)方式」と「ECN(Electronic Communication Network)方式」があります。

XM Zero口座では「ECN方式」が採用されています。ちなみにスタンダード口座とマイクロ口座で採用されているのは「STP方式」です。

 

ECN方式は、取引所の最良レートの注文とマッチングさせる

スプレッドが狭くなるためには、顧客が注文した時点の価格に近い価格で出された別の顧客からの「反対売買」の注文とマッチングさせる必要があります。

ECN方式では、顧客からの注文が電子商取引所に届き、その集まった注文がコンピュータ処理されて、最も近い価格の注文同士をマッチングさせる仕組みになっています。

このため、同じ価格での反対売買の注文同士「ゼロ」スプレッドでの取引も実現できるのです。

なお、ECN方式は参加者が少ない時間帯や、相場に売りか買い片方の注文ばかりが集中したようなときには、マッチングできる注文が少なくなる理由で約定に時間がかかるデメリットがあると言われています。

しかし、参加者が多く売り買いが交錯している時間帯なら問題ありません。実際にXM Zero口座で取引してみた印象でも、約定力が低いと感じたことはありません。

それからECNの場合、株取引と同様の「板情報」を参照できることも透明性が高いと言われる理由です。取引所の板情報が公開されるということは、業者による不正な価格操作などできる余地がない証明です。

ちなみにSTP方式の場合は、顧客からの注文をXMが受けたあと、XMのカバー先であるリクイデティ・プロバイダ(LP)に瞬時に流されます。

LPが提示した価格にXMの取り分となるスプレッドが上乗せされていますが、マッチングする価格帯が広がることでより安定した約定力を提供できると言われています。

 

国内FX業者は、ディーリングデスクがすべてを仕切る「DD方式」

日本国内のFX業者は「DD (Dealing Desk)方式」で、業者が社内のディーリングデスクでのみ注文を処理する仕組みです。

インターバンク市場の値動きは参考にされてはいますが、顧客から請けた注文は市場には出ないため、投資家は業者と取引しているだけの「相対取引」です。

日本国内業者などによる解説ではこれが良いことなのか悪いことなのかの説明はされていませんが、悪く考えると「顧客が不利になるように価格操作される疑惑」が渦巻いてしまいます。

DD方式の業者が顧客に提供しているのは自社のシステムですし、どのカバー先のレートを提示しているのかの公開義務はないためしていません。

自社開発のプログラム次第で、利用者が損を確定するときにだけ不利な方向にスリッページが発生するようにも作れますし、スプレッドを一瞬だけ異常に拡大させるようなことも、容易にできてしまいます。

なお各業者は、この「相対取引」という投資家に不利な環境を提供していることを隠してはいません。ただし不利な点を詳しく説明もしません。

「不利な面も知って受け入れたうえで投資家が選ぶのは自由」というスタンスのようです。

ほとんどの投資家は、実際は内容を理解せずに受け入れてしまっているだけなのですが・・。

北條北條

国内のFX業者は投資家の損失が「業者の利益になる」仕組みね。。これでは透明性を確保して投資家との信頼性を築くことは難しいわ。

「 56通貨ペア、ゴールド、シルバー」取引可能。「USD,EUR,JPYのみ」は誤り

XMについての解説を行っている他社の複数のサイトで、誤った情報が提供されていて気になったのでここで正しい情報を提供しておきます。

XM Zero口座で取引できる通貨ペアは2018年8月現在、スタンダード口座やマイクロ口座と同じ「56通貨ペア」と、ゴールド、シルバーです。

誤った情報というのは、「XM Zero口座は、USD,EUR,JPYしか取引できなくて残念。でも日本人はこの3つが取引できれば問題ない人が多いですね。」などというものです。

「USD,EUR,JPYのみ」は、取引できる通貨ペアのことではなく、「XM Zero口座で管理する、取引資金の基本通貨」のことです。

誤った情報に、どうぞ惑わされないようにしてください。

XM Zero口座の手数料の考え方

スプレッドが0pips~の代わりに手数料が発生

スプレッドは業者の利益となる取引手数料であることはご存知と思います。この手数料がほとんど発生しないXM Zero口座は「取引手数料」が外付けで設定されています。

 

スリッページやスプレッドで、隠れ手数料をごっそり取られるよりはいい

国内業者の場合、公示されている狭いスプレッド以外に手数料をごっそり取られていることもあるのですが、そのことに気付いている利用者は少ないようです。

「取引手数料は無料」と宣伝しながらも「変動するスプレッドとスリッページ」で実質手数料を得ているのが国内のFX業者なのです。

成行注文の瞬間は、実際にどれほどスプレッドが拡大しているかはあまり意識せずに注文を入れてしまうものですよね。スリッページも同様です。

海外業者を利用していると、スリッページは不利にだけでなく有利にも発生するので、「まあ、これぐらいは許容範囲かな」と思えるのですが、国内業者のスリッページは、なぜか「損を確定させるときに、損が拡大する方にばかり」発生します。

利益確定のときに利益が広がるスリッページはありません。なぜだろう?と考えると、「そのようにシステムを作っているから」ということになります。

訳が分からないうちに、実はたくさん手数料を取られているよりは、先に「このぐらいいただきます」と明示されていたほうが、フェアだと思いませんか。

結果として手数料が大幅に安く済むだろうことも明確で、安心して取引できることにもつながります。

南波南波

国内のFX業者で損切りの逆指値注文が「0.5pips~1.0pips」滑って約定するのはそういう仕組みだったのかぁーー

XM公式サイトの手数料の説明は分かりづらい。

せっかく外付け手数料を公示するXM Zero口座ですが、公式サイトの説明は分かりづらいのが残念です。このため、XMサポートに確認してみました。

手数料が「$5」と明記されているので、どの通貨ペアでも「$5にそのときのUSDJPYのレートをかければ日本円でいくらかわかる」と思ってしまいませんか?しかしこの説明、実は正しくないのです。

サポートからの回答を元に説明すると、「どの通貨ペアも10万通貨に対し、片道5通貨(通貨ペアの左側が通貨単位)、往復で10通貨」という表現が正しいです。

10万通貨1ロットの取引のとき、USD/JPY 111円の時であれば往復で1,110円です。EUR/JPY 133円の時であれば往復で1,330円です。

以前、スプレッドについてご紹介した記事(https://kaigaifx.jp/spread/)で、スプレッドと取引手数料の単位を揃えて、合計して考えて比較するために、この手数料をpipsで示しました。改めて比較のためにご紹介します。

XMのホームページの説明も、もう少し分かりやすくしてほしいですね。サポートには今回、質問をしたついでに改善要望も出しておきました。

 

手数料は、通貨ペアによって異なるため注意が必要

上記表の手数料欄を見ていただくと分かりますが、手数料は一律ではなく、その時点での「選んだ通貨ペアのレートによって変動」します。このためやはり「10通貨」と表現するのが最もしっくりきます。

日本円での手数料は、注文を入れた後MT4のターミナル画面にも表示されますが、注文を入れる前に知りたい場合はXMの計算ツールを利用することで、(レートは刻々と変わるので正確ではないですが)目安は分かります。

【XM計算ツール】http://www.xmtrading.com/jp/forex-calculators

 

「取引手数料」と明確に金額が決まっていることは、公平であるメリットあり

「取引手数料無料」の国内業者が基本としてつい比べてしまう日本人にとっては、取引手数料が別途かかると聞くとデメリットに直結させてしまいがちです。

しかしよく考えると本来は、決まった金額を手数料として明示されている方が、公平であると言えます。

常に変動するスプレッドでは、実際いくら徴収されたのかよく分かりませんし、システム的にも一切記録に残りません。この仕組みが当然のようになっているのが日本国内のFXですが、なぜ誰もおかしいと思わないのでしょう?

 

別途かかる手数料は、金額の明細も出る。=「経費」として申告できる

MT4のターミナル画面にも表示されるXM Zero口座の取引手数料は、取引明細書として出力することもできます。

明細が出せることで「確定申告」の際には、収入(や損失)を得るための必要経費であったとして計上することができますので、ぜひ活用してください。

白色申告の場合、収支内訳表で「雑費」の一部として計上するか、勘定科目の空いているところに「取引手数料」などと新たにを作って計上してもよいでしょう。

税務署への明細提出は通常いりませんが、内訳の提示を求められたときにこの明細書を証明として利用できます。

スタンダード口座とXM Zero口座のトータルコストを比較してみた

日本人に人気の主な通貨ペアの 実質取引手数料が、スタンダード口座とXM Zero口座どちらでよりお得なのか、比較してみました。分かりやすいように「pips換算」です。

外付けされている取引手数料は高くつくのかと思いきや、ほとんどの通貨ペアでの実質手数料は「XM Zero口座の方が安い」結果になっています。しかも、けっこう差も大きいです。

こうなると、以下の理由以外のデメリットは、XM Zero口座にはないことになります。

 

入金ボーナスとロイヤルティプログラムは対象外。しかし口座開設ボーナスはつく

XM Zero口座の残念なポイントとしてよく挙げられることに、「入金ボーナスがつかない」ロイヤルティプログラムの対象外」があります。これは確かに残念なのですが、今後も変わらないことが予想されます。

「何もおまけを付けない代わりに、限りなくゼロに近いスプレッドを提供する」、というのがXM Zero口座の最大の特徴です。

ちなみに、初めてXMで口座開設をするときにもらえる3,000円の口座開設ボーナスだけは、XM Zero口座も付与の対象になっています。

スタンダード口座やマイクロ口座のボーナスと同様に取引資金の一部として利用できます。

ここ、勘違いされがちのようなので注意してくださいね。XMの口座開設ボーナスは「XMのリアル環境での約定力を実際に試すため」に提供されているものですから、XM Zero口座にもついていて当然ですね。ぜひ有効活用してください。

XM Zero口座が向いている人はどんな人?

ボーナスが必要ない人

高額ボーナスが付与されることで、ご自身の資金は少なめでも大胆な高いレバレッジでの高額取引も可能になるメリットが強調されるXMですが、このボーナスがいらない、という人も一定数います。

また、ボーナスの活用の仕方を間違えると不正取引の疑いをかけられる可能性があるため、ボーナスはいらないという人もいます。

ネット検索するとXMのボーナスを活用する取引方法がいろいろ出てきますが、中にはXMが歓迎しない方法も混じっています。

不正とは知らずにその方法で利益を上げてXMに見つかると、出金停止や口座凍結といった状況になる恐れもあります。

ボーナス利用した取引を一切行わないことにすればこの件で疑われることは、ないことになりますね。

なおもし、すでにスタンダード口座マイクロ口座でボーナスを受け取ってから、「やっぱりボーナスいらない」となった場合には、XM Zero口座を活用すればよいです。

口座追加でXM Zero口座を開設して、ボーナスがついた口座の資金をいったんすべて移動させると、Zero口座に資金移動した時点で取引ボーナスは消滅します。

さらにその後の入金も、ボーナス付与される口座にではなく、XM Zero口座に入金してから、必要に応じてその他の口座に資金移動させるとよいです。こうすればずっと、ボーナスがない状態で取引することができます。

 

スキャルピングやデイトレードなど短期トレードが主な方

スプレッドがほぼゼロで、取引手数料は「各通貨ペア10通貨分」と固定されている、実質手数料を比較してみたらXM Zero口座の方がスタンダード口座より安く済むことが分かりました。

ということは、スキャルピングやデイトレードなど、回数多くトレードをする際にはこちらの口座のほうがお得ということになりますね。

 

レバレッジは500倍もあれば十分という人

日本国内業者の「25倍」のレバレッジに慣れてきた人、特に「高いレバレッジでの取引は危険である」との知識を刷り込まれてきている人には、高いレバレッジでの取引は罪の意識や恐怖感を感じることもあるでしょう。

XMのレバレッジは、25倍に設定してももちろんいいのです。資金がふんだんにあって高い証拠金も用意できる方、また長期保有が目的で、高いレバレッジはリスクが増えるだけという方、「500倍で十分」と思われる方は、XM Zero口座でもよいことになるでしょう。

 

フェアでクリーンな環境で取引することにこだわる人

国内業者で「なんだか理不尽」な約定が何度か続くと、なぜそうなるのかと不審感が芽生えて原因を調べますよね。そして真実を知り、国内業者のやり方に嫌気がさして海外業者利用を考えるようになる方もかなり多いと思います。

最も公平でクリーンなECN環境で取引ができるXM Zero口座は、このような方にはまさぴったりと言える口座です。

南波南波

スキャルピングやデイトレードなど短期トレードを好む人におすすめの口座ですね!

ボーナスとスプレッド、どちらを選択するか?

ボーナス重視の方はスタンダード口座、スプレッド重視の方はXM Zero口座

高額のボーナスと極狭スプレッド。どちらも大いに魅力的ですね。

幸いXMでは、異なるタイプの口座を同時に「最大8つまで利用」することができます。「どちらかひとつだけ」選ぶ必要はありませんから、あとは、口座タイプ別の使い分けですね。

高額ボーナスと888倍の高いレバレッジを最大限に活用したトレードはスタンダード口座で行い、狭いスプレッドを活用したスキャルピングや短期トレードにはXM Zero口座を利用するとよいと思います。

 

両方の口座のイイトコ取りをする際は、ボーナス消滅ルールに注意

XMでは口座間の資金移動が可能ですが、スタンダード口座やマイクロ口座からXM Zero口座へ資金移動すると、ボーナス分の資金が一定割合で消滅してしまいます。

ボーナスを利用しながら口座間の資金移動をする際には。「XM Zero口座」→「スタンダード口座、マイクロ口座」と一方通行だけにするように、決めておいたほうがよいでしょう。

まとめ

取引手数料が明確に外付けになっていることで、ECN方式の公平でクリーンな取引環境と併せ、最も安心して利用できる口座であることが分かったXM Zero口座。

ボーナスやポイントは付与されませんが、500倍のレバレッジを活用してスキャルピングなどの短期トレードに手数料を安く利用できる口座です。ぜひ活用してみてください。

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