XMカードはもう使えない(泣)代替サービスはあるの?

海外FX業者は、入金に関してはどの業者も比較的簡単に便利にできるのですが、出金は主に海外送金で、2日~1週間程度かかるうえに送金手数料が数千円かかるなど、簡単便利とはあまり言えません。(XMは確実に出金できることが救いですが。)

日本国内業者なら、所要日数はあまり変わらないとしても、国内銀行への振込手数料が安価に出金可能ですので、この点は海外業者は、利便性で劣っていると言わざるを得ません。

現在は利用停止となっている「XMカードのような方法はもうないのでしょうか?調べてみました。

北條北條

XMカードやネッテラーは本当に便利なサービスだったのよね・・。

かつてXMでは独自のプリペイド式カードを発行していた

XMでは過去に「XMカード」と呼ばれる、口座からの利益分の出金に利用できるプリペイドカード(デビットカード)が利用できました。

しかし残念ながら2016年9月にサービス停止となっています。

 

XMカードはどのような特徴があったのか?

XMカードは、XMの取引口座の利益分の金額の出金に利用できるのが一番の特徴でした。

XMカードへ出金すれば、海外送金のときにはかかっていた高額の手数料がかからず、カードへ着金までにかかる時間も「約6時間~12時間」と迅速でした。

速いときは数時間ということもありました。これだと国内業者で出金するよりもずっと速い!

また出金後の資金は、次にご紹介するようにたいへん便利に使えていました。

 

クレジットカード同様に利用できる。ATMから引き出しも可能。

プリペイドカードであるXMカードに、XMの取引口座から出金すると、いわば電子マネーの「チャージ」のようにプリペイド枠に入金されたことになり、入金した金額までクレジットカード同様にショッピングの支払いなどに利用できます。

また日本国内のコンビニ「セブン銀行」や「ゆうちょ銀行」のATMで日本円で出金もできます。海外送金のように銀行口座への着金まで数日待つ必要もありませんでした。

利用者には本当に便利で、たいへん評判もよかったのです。

(注: 現在「セブン銀行」は、XMからの海外送金にも利用できません。)

2016年9月に突如XMカードのサービスを終了

サービスを終了した理由は「マスターカード社側の決定」以外、詳しい説明はなし

利用者にとっては、ある日突然の出来事でした。XMから2016年9月「XMカードサービス終了のお知らせ」のメールで通知されました。

サービス終了の理由は「マスターカード社側の決定により」のみで、それ以上の詳しい説明はなく、カードに出金していた残高はXMの取引口座に戻されて終了、でした。

このカードは、マスターカードブランドのクレジットカード機能もあり、マスターカードのデビットカードとしての決済機能もありました。カード発行元の決定に、XMは従うしかなかったようです。

 

真の理由「脱税の温床となっていた事実」

XMが理由を示せなかったとしても、利用停止にされた理由はカードの一部の機能にあったようです。

利用者本人が故意であるか無意識であるかに関係なく「脱税できる」仕組みがあったのです。それを国税庁と金融庁が問題視したようです。

 

同様の機能があった「ネッテラーカード」も利用停止になった

XMカードは「XM」に限定して取引口座への入出金を便利にする目的のサービスですが、他に「ネッテラー」が発行する、同様の機能をもつ「ネッテラーカード」というものもあって、こちらは一時期XMでも利用できていた他、オンラインカジノやブックメーカーと呼ばれるサービスを提供する業者の入出金手段として幅広く利用されていました。

しかしこちらも、XMカードより一足早い時期に、日本国内では利用停止にされてしまいました。どちらのカードも、カードに入金(利用口座から利益分を出金)したあと使える方法は同じでした。

 

どんなしくみが「脱税」なのか?

海外送金は必ず日本の金融機関で受け取りますが、金融機関は高額送金に関して税務署に報告する義務があるため、国税庁や金融庁がお金の流れを監視できます。

不審なケースが見つかれば指摘して申告や納税を促すことができます。

しかしXMカードなどのカードは、お金が日本の銀行口座を経由しません。

利益分をクレジットカード「マスターカード」として支払いに使ってしまったり、ATMから現金を引き出して隠してしまったりできる。そして国税庁や金融庁はその取引内容を把握できません。簡単に脱税できます。

また脱税している意識がない方もこのように使えてしまうことが、税務署や金融庁に問題視された理由と考えられます。

北條北條

ユーザーにとって便利なサービスであっても、お金の流れを監視する金融庁にとってXMカードやネッテラーカードは「悩みの種」でしかなったということね。

「プリペイド式」が悪いわけではない

なお同じ「プリペイドカード」でも、入金手段が明確で、お金の流れがすべて国内で完結するサービスなら問題はありません。

現在も、各クレジットカード会社が発行しているプリペイドデビットカードは「楽天銀行デビットカード」「ジャパンネット銀行 JNB Visaデビット」など複数あります。

クレジットカードと同じ使い勝手でさまざまな支払いに利用できるものです。

「クレジットカードは使いすぎてしまいそうで怖い」という方、また近年は雇用形態が多様化したことの弊害で「クレジットカードを作れない」という方も増えてきました。

(正社員の会社員以外は、クレジットカードの入会審査に通りづらいのです。)

そのような方たちにも、入金した金額の範囲でのみ利用できる便利なカードとして認識されています。

 

XMカードの代替サービスは?

XMカード亡きあと、XMではmybitwalletが採用されました。

入出金いずれにも利用できますが、mybitwalletへの入金には入金額の4%~5%の手数料がかかるため、あくまでもXMの利益の出金用として、「海外送金よりは手数料が安く済むから」としてのみ使用するのがおすすめです。

mybitwalletから日本の銀行口座への出金にかかる「手数料は824円」です。

ただしmybitwalletには、XMカードのようなカードはないため、コンビニATMから利益分を出金したりクレジットカードとして使用したりすることはできません。

利用者にとっては不便ですが、だからこそ金融庁や国税庁から止められることもないわけですね。

「mybitowallet」について詳しく知りたい方はこちら

注) 入金時にbitcoinを利用した方は、上記の4つの選択肢の他にbitcoinもあります。

 

i-Accoutは?

2017年中に、XMの出金手段としてi-Account」が新たに追加されました。

こちらもオンライン入出金サービスで、「ネッテラー」に近いサービスと考えるとよいです。

さきに問題にされたプリペイドカードも今のところはあって、利用可能です。マスターカードではなくビザカードのサービスです。

ただしi-Accoutは、日本国内の投資家からの、実際に利用してどうかといった情報がまだ大変少ないです。それには金融サービス業者としての評判があまりよくないとの情報も関係しているようです。

またプリペイドカードサービスは、XMカードやネッテラーカードと同様の理由でこの先突然利用停止にされる可能性も認識していたほうがよいでしょう。

「i-Account」について詳しく知りたい方はこちら

 

まとめ

改めてたいへん便利だったことが分かる「XMカード」、利用停止となってしまったことは本当に残念です。

XMの出金については今のところは、サービスと利便性はXMカードにはかないませんが出金にかかる手数料が安く済む点で「mybitwallet」が最もおすすめと言えるでしょう。

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